●138 湖上の月 こじょうのつき 〇うかべしふねのさおをかきて

 表題:湖上の月
 読み:こじょうのつき

 収録:(A)新男子音樂教科書 教授用書 第2編 若狭萬次郎編著 共益商社 1937(S.12).7.9=初 ◎Copy=(K32)
    (B)最新唱歌教科書 伴奏附 若狭萬次郎編 交響社 1928(S.3).4.13=初 ◎Copy=(K69)
    (C)新女子音樂教科書 第2編 若狭萬次郎 共益商社 1932(S.7).9=初 ◎[A3-22] Copy=(K75)
    (D)最新唱歌教科書(伴奏附) 若狭萬次郎編 日本樂器製造大阪支社 1927(S.2).4.1=初 ◎[A3-15],Copy=(K86)

 記譜:(A)(B)(D)単声(伴奏付き) 変ホ長調 6/8
    (C)単声(伴奏なし) 変ホ長調 6/8

 インチピット:ソ|ミミミレ#ミ|ラソミ|ソレレドレ|ミ

 曲:(A)(C)クラリベル(Claribel)(1830-1869)[イギリス]
 詞:犬童球渓


[詞] ※(A)新男子音樂教科書より

1.浮べし舟の棹をおきて 好める歌をくちずさめば
  その聲遥けく空にひびき 雲居の月にも通ひ行かん
  踊れる小魚(こうを)のかげも見えて 鏡と見する湖(うみ)の面(おも)に
  黄金の波を千々に砕く

2.又なき夜と小琴(をごと)とりて 好める調月に弾けば
  其の音(ね)は朗らに四方にひびき 岸邊の村にも通ひ行かん
  操つる水棹(みさを)の雫おちて 鏡と見する湖(うみ)の面(おも)に
  白玉眞玉千々に砕く


[詞] ※(B)最新唱歌教科書より かなり相違がある

1.浮べし小舟(ふね)の棹をおきて 舷(ふなばた)たゝき唱歌(うた)うたへば
  其聲遥けく空にひゞき 雲居の月にも通ひゆかん
  躍れる小魚(こうを)のかげも見えて 鏡と見する湖(うみ)の面(おも)に
  黄金(こがね)の波を千々に碎く

2.又なき良夜(よる)と笛をとりて 好める調(しらべ)月にふけば
  其音(そのね)は清けく四方(よも)にひびき 岸べの村にも通ひ行かん
  操つる水棹(みさを)の雫おちて 鏡と見する湖(うみ)の面(おも)に
  白玉眞玉千々に碎く

  ※(C)では2番第2節
  「其音(そのね)は清けく」が「其の音は朗らに」


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